Jenkinsの導入方法:YumリポジトリとRPMパッケージの利用
CentOS 6環境にJenkinsを構築するための手順について説明します。ここでは、安定版のJenkinsをインストールする2つの代表的な方法を取り上げます。
方法1:公式Yumリポジトリからのインストール
まず、Jenkinsの公式リポジトリをシステムに追加します。デフォルトではyumにJenkinsのエントリが含まれていないため、以下のコマンドでリポジトリ定義ファイルをダウンロードします。
wget -O /etc/yum.repos.d/jenkins.repo https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.repo
次に、リポジトリのGPGキーをインポートしてパッケージの信頼性を保証します。これはセキュリティ上の措置であり、署名されたパッケージが改ざんされていないことを確認するために必要です。
rpm --import https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.io.key
Javaランタイムの要件とバージョンアップデート
JenkinsはJava 8以降を必要としますが、CentOS 6に標準搭載されているOpenJDKはバージョン7であるため、起動時に互換性エラーが発生します。したがって、事前にJava 8へのアップグレードが不可欠です。
既存のJDK 7の削除
現在インストールされているJDK 7関連パッケージを特定し、完全に削除します。
rpm -qa | grep -i java
出力例:
java-1.7.0-openjdk-1.7.0.75-2.5.4.2.el7_0.x86_64
java-1.7.0-openjdk-headless-1.7.0.75-2.5.4.2.el7_0.x86_64
これらのパッケージを強制削除します。
rpm -e --nodeps java-1.7.0-openjdk-headless-1.7.0.75-2.5.4.2.el7_0.x86_64
rpm -e --nodeps java-1.7.0-openjdk-1.7.0.75-2.5.4.2.el7_0.x86_64
OpenJDK 8のインストール
yumを通じてJava 8ランタイムを検索・インストールします。
yum list java-1.8*
該当パッケージが確認できたら、一括でインストールします。
yum install -y java-1.8.0-openjdk java-1.8.0-openjdk-devel
インストール後、正しくバージョンが切り替わったか確認します。
java -version
期待される出力:
openjdk version "1.8.0_xxx"
OpenJDK Runtime Environment (...)
OpenJDK 64-Bit Server VM (...)
Jenkins本体のインストールとサービス起動
必要なランタイムが整ったら、Jenkinsをインストールします。
yum install -y jenkins
インストール完了後、サービスとして起動します。
service jenkins start
自動起動を有効化しておくと便利です。
chkconfig jenkins on
方法2:指定バージョンのRPMパッケージを直接インストール
特定のバージョンのJenkinsが必要な場合は、公式サイトからRPMファイルを直接ダウンロードしてインストールできます。
wget https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins-2.147-1.1.noarch.rpm
ダウンロードしたパッケージをインストールします。
rpm -ivh jenkins-2.147-1.1.noarch.rpm
この方法ではバージョンの固定が容易であり、テスト環境や再現性が重要な場面で有効です。
補足:ファイアウォール設定
Jenkinsはデフォルトでポート8080を使用します。外部からアクセス可能にするには、iptablesまたはfirewalldでポートを開く必要があります。
iptables -I INPUT -p tcp --dport 8080 -j ACCEPT
service iptables save
初期セットアップ後は、http://<サーバーIP>:8080 にブラウザでアクセスして初期設定を進めます。初期管理者パスワードは次のファイルに保存されています。
/var/lib/jenkins/secrets/initialAdminPassword