変数と基本データ型の概要

変数の基本

変数は、ある特定の値を参照するための識別子です。変数を通じて、プログラム内での情報を柔軟に扱うことができます。

greeting = "Hello, Python!"
print(greeting)

変数名のルールと命名原則

  1. 使用可能な文字  英数字(a–z, A–Z, 0–9)とアンダースコア(_)のみ使用可能です。ただし、先頭は英字またはアンダースコアでなければならず、数字で始めることはできません。  → 有効例:count_1 無効例:1st_count

  2. 空白文字の扱い  変数名内にスペースを含めることはできません。単語間の区切りにはアンダースコアを用います。  → 有効例:user_name 無効例:user name

  3. 予約語の回避  Pythonのキーワード(例:if, for, printなど)や組み込み関数名は変数名として使用しないでください。

  4. 可読性の向上  変数名は短くかつ意味が伝わるよう設計すべきです。  → full_namefn より意図が明確です。

  5. 視認性への配慮  小文字の l(エル)や大文字の O(オー)は、数字の 10 と見間違える可能性があるため、避けるのが望ましいです。


文字列の操作

文字列とは、一連の文字の並びです。二重引用符または単一引用符で囲んで表現します。

大文字・小文字の変換

文字列のメソッドを用いて、表示上のフォーマットを制御できます。

full_name = "juliet capulet"
print(full_name.title())   # 出力: Juliet Capulet
print(full_name.upper())   # 出力: JULIET CAPULET
print(full_name.lower())   # 出力: juliet capulet

メソッド呼び出しにはドット記法(.)を使い、")), ("text", "変数名の直後にメソッド名を続けます。")

文字列中の変数展開(f-文字列)

Python 3.6以降では、f-文字列 (f"...") を用いることで、変数を直接埋め込むことができます。

first_part = "Romeo"
second_part = "Juliet"
story_title = f"{first_part} & {second_part}"
print(story_title)
# 出力: Romeo & Juliet

print(f".Project: {story_title.upper()}")
# 出力: .PROJECT: ROMEO & JULIET

空白の挿入(スペース増加)

  • タブ:\t
  • 改行:\n
print("言語一覧:\nR\nPython\nC#\nC++\nJava")

出力結果は以下のようになります:

言語一覧:
R
Python
C#
C++
Java

空白文字の除去

余分な前後の空白(前後のホワイトスペース)は、ユーザー入力処理などで問題を引き起こす可能性があります。

raw_input = "  Python  "

# 一時的な削除(元の値は変化しない)
raw_input.rstrip()  # 右端だけ削除
raw_input.lstrip()  # 左端だけ削除

# 永続的な変更:再代入が必要
cleaned = raw_input.strip()
print(cleaned)  # 出力: Python

前處理字列の削除(プレフィックス除去)

特定の接頭辞(例:URLの https://)を識別・削除する場合、removeprefix() メソッドが利用できます。

url_with_prefix = "https://example.com/auth"
url_display = url_with_prefix.removeprefix("https://")
print(url_display)  # 出力: example.com/auth

多くのブラウザでは、アドレスバーに表示されるURLがこのようにプレフィックスが消去された形式になっていることがあります。


基本データ型

整数(int型)

四則演算(加・減・乗・除)やべき乗(**)が可能です。

a = 10
b = 3
print(a + b)   # 13
print(a ** b)  # 1000

浮動小数点数(float型)

小数を含む数値は浮動小数点型として扱われます。演算結果も浮動小数点になります。

x = 2.5
y = 4
print(x * y)  # 10.0

数値中のアンダースコア(可読性向上)

大きな数値を読む際に、区切りとしてアンダースコア(_)を挿入できます。出力時には無視されます。

large_num = 1_000_000
print(large_num)  # 出力: 1000000

複数変数への一括代入

複数の変数を一度に初期化できます。

a, b, c = 5, 7, 9
print(a, b, c)  # 出力: 5 7 9

定数の定義

Pythonには厳密な定数宣言構文はありませんが、慣習として変数名をすべて大文字で記述することで「変更しないこと」とする見なされます。

MAX_CONNECTIONS = 100
TIMEOUT_SECONDS = 30

タグ: Python 変数命名 文字列操作 f-文字列 数値型

6月24日 18:19 投稿