SteamCMDとは
SteamCMDは、Valveが提供するSteamのコマンドラインバージョンです。通常のSteamクライアントがグラフィカルインターフェースを備えているのに対し、SteamCMDはテキストベースの操作でSteamの機能を利用できます。主にゲームサーバーのセットアップや管理に使用され、アカウントログイン、メール認証、ゲームダウンロードなどの基本機能を提供します。
SteamCMDをインストールすると、ディスクにSteam関連のライブラリも書き込まれ、これによりダウンロードしたゲームを正常に実行できるようになります。一般的なゲームダウンロードツールとしては使用されず、専用サーバーの構築と運用に特化しています。
SteamCMDのインストール方法
Windows環境の場合
- SteamCMDを公式サイトからダウンロード
- インストール用のディレクトリを作成(例: C:\steamcmd)
- ダウンロードしたファイルを上記ディレクトリに解凍
Linux環境の場合(CentOS 64bit)
まず、必要な32ビットライブラリをインストールします:
yum install glibc.i686 libstdc++.i686
セキュリティ上の理由から、専用のユーザーアカウントを作成します:
useradd -m steam
作成したアカウントに切り替えます:
su - steam
SteamCMD用のディレクトリを作成し、移動します:
mkdir ~/steamcmd
cd ~/steamcmd
SteamCMDのパッケージをダウンロードし、解凍します:
wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz
tar -xvzf steamcmd_linux.tar.gz
SteamCMDを起動します:
cd ~/steamcmd
./steamcmd.sh
SteamCMDの基本操作
初回起動時にはSteamCMDの必要ファイルが自動的にダウンロードされます。起動後、コマンドラインインターフェースが表示され、各種コマンドを入力できます。
匿名アカウントでログインする場合:
login anonymous
ゲームサーバーのインストール先ディレクトリを指定します:
force_install_dir ../csgo_server/
ゲームサーバーをインストールまたは更新します。例えばCS:GO(App ID: 740)の場合:
app_update 740 validate
「validate」パラメータはファイルの整合性チェックを行うオプションで、インストール時と更新時の両方で使用することをお勧めします。ダウンロードが完了したら、SteamCMDを終了します:
quit
ゲームサーバーの起動と管理
インストールが完了したら、指定したディレクトリ(例: ../csgo_server/)に移動し、各ゲームに固有の起動方法でサーバーを実行します。
注意点として、一部のゲーム(例: 7 Days to Die)では、ゲームの購入が必要な場合があります。その場合は匿名ログインではなく、個人のSteamアカウントでログインする必要があります。初回ログイン時にはメール認証が求められることがあります。
SteamCMDでダウンロードしたサーバーはすべて正規版であり、接続するプレイヤーもそのゲームの正規ライセンスを持っている必要があります。Sourceエンジンゲームには非正規クライアントの接続を可能にするサードパーティ製のパッチが存在しますが、Linux環境ではサポートが限られているため、正規ライセンスの使用が推奨されます。
サーバーの更新手順はインストール手順と同じです(ゲームクライアントが更新された場合、通常サーバーも更新が必要です)。更新時も「validate」パラメータを付けることをお勧めします。