UndertaleModTool による GameMaker スタジオ作品の改造と解析ガイド

概要

UndertaleModTool は、Undertale や Deltarune をはじめとする GameMaker: Studio 引擎で開発されたゲーム作品を対象とした、包括的な改造・解析ツールです。このオープンソースプロジェクトは、ゲームデータのアンパック、GML コードの逆コンパイル、および再コンパイル機能を提供し、開発者や Mod 作成者がゲーム内部の仕組みを調査したり、独自のコンテンツを追加したりすることを可能にします。

開発環境の構築

本ツールを利用するには、(.NET Core 8 SDK 以上の環境が必要です。ソースコードからビルドする手順は以下の通りです。

ソースコードの取得と設定

まず、リモートリポジトリからプロジェクトをローカル環境にクローンします。ディレクトリ名は任意に変更可能です。

git clone https://gitcode.com/gh_mirrors/un/UndertaleModTool.git dev_workspace
cd dev_workspace

ビルドと実行

依存関係の復元を行い、リリースモードで出力ディレクトリを指定してビルドします。これにより、デバッグ用の複雑なパスを避け、整理された構造で実行ファイルを生成できます。

dotnet restore
dotnet publish -c Release -o dist
./dist/UndertaleModTool.exe

改造機能の概要

このツールを使用することで、ゲームの視覚的要素や動作邏輯を多岐にわたって変更できます。

ビジュアルカスタマイズ

ゲーム内の UI ボーダーや背景画像を差し替えることで、全体の雰囲気を大きく変えることが可能です。例えば、標準的な明るいインターフェースを、よりダークでミステリアスなデザインに変更するといった調整が行えます。

以下の画像は、ツールを使用して適用可能なダークテーマのボーダー例です。

ダークスタイルのゲーム UI ボーダー例

逆に、以下のような明るい配色のボーダーを適用することで、温かみのあるシーン演出も実現できます。

ライトスタイルのゲーム UI ボーダー例

キャラクターと動作の編集

スプライトデータを書き換えることで、キャラクターの外見を変更したり、新しいアニメーションを追加したりできます。また、ステータ数値や戦闘ロジックに関連する変数を調整することで、ゲームバランスの改変も容易です。

アセット管理とスクリプト

効率的な改造作業のために、本ツールは豊富なリソース管理機能と自動化スクリプトを備えています。

リソースの抽出と注入

  • 画像データ:すべてのスプライトとテクスチャを PNG 形式で一括エクスポート可能です。
  • 音声ファイル:BGM や効果音を WAV または OGG 形式で取り出せます。
  • ソースコード:ゲーム内部の GML スクリプトを人間が読める形式で出力します。
  • ルーム構造:各ステージのレイアウト情報を視覚化して確認できます。

逆に、作成した独自の画像や音声ファイル、修正したスクリプトをゲームデータにインポートして再構築することもサポートされています。

自動化スクリプトの活用

繰り返し作業を効率化するための内置スクリプトが多数用意されています。

  • テキスト置換:ゲーム全体にわたる特定の文字列を一括変更します。
  • フォント調整:GUI を通じてフォントのプロパティを詳細に編集できます。
  • テクスチャ最適化:テクスチャアトラスのサイズを統一して調整します。
  • 整合性チェック:コンパイル前後のデータ整合性を検証し、エラーを防止します。

運用上の注意点

改造作業を行う際は、データの安全性と管理性を確保するためのベストプラクティスに従うことを推奨します。

バックアップの徹底

元のゲームファイル(data.win など)を編集する前に、必ずコピーを作成してください。これにより、作業中のミスや予期せぬエラーが発生した場合でも、即座に初期状態へ復元できます。

バージョン管理の導入

変更履歴を明確にするため、Git などのバージョン管理システムを利用するのが効果的です。これにより、特定の変更点へのロールバックが容易になるほか、複数人での协作開発時にもコンフリクト管理がスムーズになります。

タグ: UndertaleModTool GameMaker-Studio GML-Script reverse-engineering DotNet-8

6月18日 23:00 投稿