Google Colabの基本的な使い方
Google Colab(Colaboratory)を利用することで、無料でGPUリソースを最大12時間連続で使用できます。ただし、長時間の連続利用や頻繁なセッション切断・再接続は制限対象となるため注意が必要です。以下に、実際の利用手順とベストプラクティスを紹介します。
1. アカウントと環境準備
まず、Googleアカウントが必要です。また、Googleサービスにアクセスできるネットワーク環境も必須です。
2. Google Driveとの連携
Google ColabはGoogle Driveと密接に連携しており、ファイルの永続化にはDriveの利用が推奨されます。近年のColabでは、/content/drive/MyDrive が自動マウントされるようになっており、明示的なマウントコードは不要です。
# 以前は必要だったマウントコード(現在は不要)
# from google.colab import drive
# drive.mount('/content/drive')
3. プロジェクトのセットアップ
Colabのランタイムディスク(/content)は一時的であり、セッション終了時に全データが削除されます。そのため、重要なデータや学習結果は必ずGoogle Driveに保存する必要があります。
以下の例では、YOLOv5プロジェクトをセットアップする流れを示します:
%mkdir -p /content/project
%cd /content/project
# Google Driveからデータセットをコピー(例:VOC2007.zip)
%cp /content/drive/MyDrive/datasets/VOC2007.zip ./
!unzip VOC2007.zip
# リポジトリのクローン
!git clone https://github.com/ultralytics/yolov5.git
%cd yolov5
4. 効率的な運用のためのヒント
- ノートブックの再利用性:よく使うコマンドやセットアップ手順はノートブック内に記述しておくと、次回以降はセルを実行するだけで環境が整います。
- セッション維持:Colabは非アクティブ状態が続くと自動切断されます。定期的に操作を行い、セッションを維持しましょう。
- 出力の永続化:学習済みモデルやログは、
/content/drive/MyDrive/your_project/などDrive内のパスに保存してください。 - リソース制限への配慮:過度な利用はアカウントの一時停止につながる可能性があります。12時間の上限を超えないよう計画的に利用し、必要に応じて休憩を入れましょう。
- ローカルからの高速転送:大容量データは事前に圧縮してDriveにアップロードし、Colab内で展開することで、転送時間を短縮できます。
5. 実行方法
コードはノートブックセル内に直接記述するか、スクリプトファイルを実行する形で実行できます。例えば:
%cd /content/project/yolov5
!python train.py --img 640 --batch 16 --epochs 50 --data voc.yaml --weights yolov5s.pt --project /content/drive/MyDrive/runs
このように、出力先をGoogle Driveに指定することで、セッション終了後も結果を保持できます。